こんなニュースが飛び込んできました。
ご飯、うどん・・・ 炭水化物減らすダイエット 60代後半で老化顕著に 糖質制限ご用心|農業新聞
マウスに糖質制限をすると、
・肌はボロボロ
・毛は抜けるし
・頭も悪くなる
つまり老化が進む、という研究が東北大学でされたようです。
この研究結果は瞬く間に拡散され、
テレビでも大きく取り上げられました。
これは僕の超個人的意見でありただの独り言ですが、、、
糖質制限で老けるだなんて嘘に騙されるな!
メディアの情報操作で早死にしちゃだめ!
と言わせてください。
今回の研究に違和感を覚えている人は他にもたくさんいるだろうなーと思ったので少し検索してみると、
糖質制限の第1人者である江部医師がこんなブログ書いてました。
そもそもマウスの食事実験の結果はヒトには当てはまらない。|ドクター江部の糖尿病徒然日記
まとめると、
マウスにとって炭水化物は必須なんだから、老化して当たり前。
人間とマウスの代謝システムは違うんだから、この結果は人間には当てはまらい、と。
つまり、人間とマウスを比べるな!とのことです。
なるほど。
マウスについて、少し詳しくなりました。(笑)
普段、当院でもこのニュースと全く逆のことを患者さんにお伝えしているので、テレビなどを見た患者さんからは戸惑いの声が上がりました。
そりゃそうです。
僕の言うこと真逆のことを、僕より有名な人たちが言うんですから。(笑)
しかし、何を信じるかはあなたが決めてください。
あなたの体ですからね!
以下、当院での糖質制限に対する考え方を挙げておくので、参考にしてみてください。
腰痛、肩こりには糖質制限
腰痛や肩こりなどの慢性痛を抱えている人には、糖質を摂り過ぎている人が多いです。
糖質を摂りすぎると、交感神経が興奮します。
腰や肩の筋肉がカチカチに硬くなっている状態は、交感神経が優位に働いている状態です。
痛みがひどい時には、糖質制限をするといいかもしれません。
もちろん糖質だけが痛みの原因ではないので、ご自分の生活習慣に照らし合わせて考えてみましょう。
アレルギー改善には糖質制限
糖質を摂りすぎると、アレルギーは酷くなります。
糖質を大量摂取すると活性酸素が大量発生するからと考えられています。
血糖値を急激にあげるような、白砂糖などの直接糖は特にです。
僕は小さな頃から20年以上花粉症が酷く、思い当たる節が大いにあります。
しかし、アレルギーも、糖質制限だけで直そうと思ってもうまくいかないこともあるので、
・油はどうか?(サラダ油などのオメガ6を摂り過ぎていないか、亜麻仁油などのオメガ3は摂れているか)
・腸内環境は良いか?(お通じはバッチリですか?)
・体温は低くないか?(36・5から37・1℃がベスト)
・毒は溜め込んでないか?(添加物、加工食品を摂取しているか?)
など、それぞれの生活習慣から問題点をあぶり出していくことが不可欠です。
アレルギーを本気で治そうと思うなら、総合的に根気よくやっていかないといけないので注意が必要です。
ダイエットには糖質制限
ダイエット目的で糖質制限をする人が多いので改めて言う必要がないかもしれません。
痩せるなら、
『低カロリー』より『低糖質』です。
糖質を摂取し過ぎている場合は最初はしんどいと思うかもしれませんが、慣れると体調が良くなりますので楽に行えるはずです。
糖質制限ダイエットはいきなりやり過ぎないことが大切で、「禁止」ではなく「制限」とお伝えしています。
みなさん糖質が大好きで、どうしても食べたい方のために糖質の吸収を抑えるサプリメントを取り扱いし始めた所、かなりの大人気です。
僕も愛用しています。
高齢者こそ糖質制限を
輝整骨院の介護予防トレーニング塾では、
糖質を減らし、ケトン体(ヒト本来のエネルギー源)を増やすために良質の油を摂取することを認知症予防としてオススメしています。
高齢者にとっては、特に糖質は毒です。
高タンパク、低糖質な食事をオススメしています。
糖質を代謝する能力は加齢とともに衰えるからです。
糖質を代謝しきれなかった場合、体液は大きく酸性に傾きます。アシドーシスと言います。
体液は基本的に弱アルカリなので、それを保つために骨や歯のカルシウムが溶け出します。
骨がスカスカになってしまい、ちょっとした転倒によって骨折を引き起こす可能性が高まります。
入院して寝たきりなんてことになれば、一気に筋力は衰え、介護生活まっしぐらです。
さらに、
脳は、糖質をエネルギーとするよりも、脂質から作られるケトン体をエネルギーとした方がよく働きます。
高齢の方は、糖質制限とセットで、
・良質の油(ココナツオイルやMCTオイルなどの中鎖脂肪酸、グラスフェドバターなど)
・タンパク質(摂れてない人にはエンドウ豆プロテインをオススメしています)
を摂取するようにオススメしています。
年齢を重ねるほど、高カロリー、高タンパク、低糖質がオススメです。
あと、食事の量や回数もあまり多くならないようにお願いしています。
介護施設なんかだと、間食もあったりして1日に5食も用意する所もあるようですが、代謝が落ちているのに食べ物が次から次へと入ってきては消化が間に合いません。
おやつはほどほどにしましょう。
アンチエイジングに糖質制限
今回のニュースとは真逆ですね。
この写真を見てください。
引用:https://ameblo.jp/diet-witch-aki/entry-12357843487.html
こちらはとある双子の女性の写真ですが、
糖質を多く摂取する習慣がある女性は肌にシワやシミが目立ちます。
目立つなんてもんじゃないですね。
遺伝子検査とか流行ってるので「そんなの個人差があるでしょ?」と言われますが、この方々は双子なのでDNAはほぼ同じはずです。
ここまで差が出るわけです。
この写真1枚で、マウス実験よりよっぽどインパクトありますよね。
現代は情報社会なので、色々な情報が飛び込んで来て迷ってしまうこともあると思います。
僕は、
・情報の出元を確認する
・聞いただけではなく、自分でやってみて確認する
ということに気をつけています。
どの情報を信じるかはあなたの自由ですが、世間に流されるのではなく、自分がちゃんと納得できるものを自分の意思で選択してくださいね!
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